医療用ウィッグは
どこで買えばいい?
医療用ウィッグが初めての方でも、いくつも持っている方でも、お悩みの多くは「できるだけ安く、出来るだけ自然に」ということは同じだと思います。
初めての方とリピーターの方で異なるのは、リピーターの方たちは色々なお店のウィッグを買った経験があることです。
ここでの内容は、お客様とのやり取りでお聞きした内容やエピソードを踏まえたものとなるので、初めてウィッグをお探しの方だけでなく、リピーターの方にとても参考になると思います。
少しでも、あなたを笑顔にさせてくれるウィッグに巡り会えますように、弊社のお客様も一緒に応援しています。
もくじ
ウィッグを買う前に
▷先輩方からのアドバイス
▷先輩方のウィッグ実例
医療用ウィッグはどこで買う?
▷自分に合うウィッグが買えるお店の探し方
ウィッグを買う場合のお店ごとのポイント
▷「ネット通販(既製品)」で買う場合
▷「ネット通販(セミオーダー)」で買う場合
▷「一般的な美容院」で買う場合
▷「ウィッグ専門店」で買う場合
ウィッグを買う前に
以下の内容は、弊社にご注文いただいた際にお客様からお伺いした内容をまとめさせていただいたものです。
先輩方からのアドバイス
・ウィッグを使うための準備
・安さと画像だけの判断で買わない
・自分の妥協点を知っておく
・気に入ったら2つ目を買う
<●ウィッグを買うための準備>
ウィッグは脱毛後の方が使う期間が長いものですが、多くの方は脱毛前に買われます。しかし、自毛のボリュームがある状態でサイズを決めてしまうと、脱毛後に着用した時はサイズが緩く、脱げてしまう不安が多いウィッグになってしまいます。
そのため、髪が長かったり、毛量が多かったりしてボリュームのある髪の方は、できたらウィッグを選ぶ前に髪は段階的に少しずつ短くしていって、ショートに近い長さになった状態でサイズを決めることをおすすめします。
また、短くすることで抜けた髪が目立ちにくくなったり、後処理も楽になります。
<●安さと画像だけの判断で買わない>
ウィッグに使うお金を少しでも安く抑えたい場合、急がば回れということわざ通り、しっかりじっくり吟味することをお勧めします。
通販で見る撮影画像は一番自然に見える様に撮られていたり、自然に見える写真が使われているので、写真を見て「自然なのに安い」というだけで買ってしまったウィッグは、8〜9割のお客様が「買って後悔」しています。
また、安いウィッグを何個も買うことで、結果的には数十万円も使ってしまい「安物買いの銭失い」になってしまった、というお話も多く聞きますので、安さだけで買ってしまうのは控えましょう。
<●自分の妥協点を知っておく>
ウィッグは数千円〜数十万円まで値段が幅広くあるので、お店選びからとても難しくなります。ウィッグに「自然さ」を求める場合を例にすると、自然なウィッグの条件は、自分の顔に合わせてカット・スタイリングされていることになります。カットとスタイリングの中にも細かく条件がありますが、この条件をどれだけ満たしているかで自然さが変わるので、値段が高ければ自然というわけではありません。
そのため、まずはそのお店が自分に合わせるためにどこまでしてくれるお店なのか、というところに焦点を当てて探して、似たお店があればサービスや金額を比較してみることで、自分が妥協できる範囲の自然なウィッグを買えます。
<●気に入ったら2つ目を買う>
ウィッグは服や靴と同じ様に、毎日使い続けるとケアもおろそかになり傷みやすくなってしまいます。そのため、気に入ったウィッグが出来たら迷わず同じウィッグの2つ目を買いましょう。そうすることで、 それぞれのウィッグを長く使えるようになるので、最終的にウィッグに使う費用を安く抑えられることになります。
また、2つ持っていることで、お店のメンテナンスに出すことも出来るので、ウィッグが無くて困ってしまう期間も無くなります。
先輩方の実例
・実際の着用写真
・自撮り写真が分かりやすい
・レビューもあり
弊社にご注文くださったお客様から、ウィッグの到着後にお写真やご感想をお送りいただけた内容を掲載しています。お届け後にご自宅などでお客様が自撮り(またはご家族に撮影)された画像で、企業の撮影でカメラマンやヘアメイクなどが一切絡んでいない、全てが本当の内容です。弊社へのご要望などもいただいており、とても参考になると思います。
医療用ウィッグは
どこで買う?
自分に合うウィッグが買える
お店の探し方
・SNSはお店自体の情報が少ない
・WEBでしっかり検索する
・口コミ、ランキングはほぼ広告
まず知っておいて欲しいことは、医療用ウィッグのお店は思っているよりも多くあるということと、普通の検索では出て来ないお店が多いということです。どんなに検索をしても同じようなお店しか出て来ない理由はGoogleの仕組みで仕方ないので、少しでも色々なお店が見つけられる検索方法をお伝えできたらと思います。
また、ネット検索以外だと、病院に設置してあるパンフレットが主な情報源となりますので、そちらの探し方もお伝えします。
<●WEB検索の場合>
色々なお店を見つけたい場合には、今までと違う内容で検索をしてみましょう。その上で、最低でも4スクロール目くらいまで見てみることで、今まで知らなかったお店も見つかるはずです。下記は検索ワードの一例です(文字列をタップして検索もできます)。
・▷耳にかけても自然な医療用ウィッグ
・▷自分の顔に合う医療用ウィッグ
・▷着用カットが出来る医療用ウィッグ
また、WEBで探すランキングのサイトについては、ランキングが1位の会社の広告ページなのですが、ウィッグのお店がまとめて掲載されているので、ランキング自体は鵜呑みにせず、知らなかったお店を知る情報ページとして見ることをお勧めします。
<●ブログや口コミを探す場合>
比較記事や口コミ記事を探す方も多いと思いますが、この2つはアフィリエイトの記事が多いのが実情で、内容そのものは真実とは違うため、ほとんどの記事は広告と考えて見る様にしましょう。当事者のブログが少ない理由は、医療用ウィッグの特性上「人前に出たくない」「知られたくない」など状況の人が多いことと、色々なメーカーのウィッグを比較して記事にするには、長い年月と高額なウィッグ費用必要となってしまうためです。
<●SNSの場合>
ファッションウィッグを扱うお店やオーナー個人が出演するお店の内容が主に出てきやすいです。大手やその他のお店の情報がなかなか出て来ないのは、そもそもSNSを活用していなかったり、お店の特性上SNSにアップすることが難しいということが多かったりします。ハッシュタグで探してもなかなか出てこないのはそのためです。医療用ウィッグを探す場合、現状ではまだWEBで検索する方が情報が多くなります。
<●院内パンフレットの場合>
お近くの癌相談センターのある病院を探し、がん相談センターに直接「ウィッグのパンフレットは置いてありますか?」と問い合わせをしてください。がん相談センターの探し方は下記のページにアクセスし、2の「がん情報サービスサポートセンターに電話で問い合わせる」からお電話でご相談してみてください。
▷がん情報サービスサポートセンター
医療用ウィッグを
買う時のポイント
ネット通販(既製品)で買う場合
・モデル写真に惑わされない
・必ず試着をする
・カットは必須と考える
<●モデル写真に惑わされない>
既製品の場合、ウィッグ紹介ではかわいいモデルさんの着用写真が主に使われています。この紹介写真では、元のスタイルが崩れない範囲で、撮影時にヘアメイクさんがモデルさんに似合うようにカットやスタイリングをしたものが大半です。また、そのウィッグのウィークポイント(欠点)があまり目立たないような角度で撮影がされているいことが多いです。
数千円〜3万円ほどのウィッグでもとても自然にかわいく見えることが多いのはこれが理由です。
<●試着・返品が出来るお店を選ぶ>
モデル写真を見て、自分でも同じくらいのスタイルになるのでは?と錯覚してしまうのですが、モデルさんと自分では顔の大きさや目鼻口眉の形・大きさ・配置など違う部分が多いため、同じスタイルにはならないことが大半です。
例えば、あご位置のボブだと思ってたのに、あご上のコンパクトショートボブになってしまったり、肩に付く長さだと思ってたのに、あご位置の長さになってしまったなど、この様なことが多く起こります。
でも反対にそれが功を奏して、今まで自分では考えもしなかった長さが思っていたより似合っていたなど、新たらしい発見になることもあります。
既製品のウィッグはこの様に人それぞれの顔に大きく左右されるので、試着ができないお店では買わないようにしましょう。
↓同じウィッグが顔の大きさで違ったスタイル見える例
<●カットは必須と考える>
上記の様に、既製品は安い分自分に合わせることがとても難しいのが特徴です。そのため、自然さを求めるなら、購入後は自分でカットをしたり、ウィッグのカットが可能な美容院でカットをしてもらう必要となります。
美容院でカットしてもらおうとする時に気をつけたいのは人工毛はカットしてくれない美容院が多いということです。人工毛はハサミを傷めるからという理由で断られることもありますし、人工毛はスタイリングがうまく出来ないからという理由で行っていない美容院もありますので、必ず事前に美容院に問い合わせをするようにしてください。
ネット通販(セミオーダー)で買う場合
・どんなセミオーダーか確認する
・そのお店の実例があるか確認する
・返品や調整の有無を確認しておく
<●どんなセミオーダーか確認する>
通販のセミオーダーは主に下記の2種類のお店になります。
・①既製品のウィッグを加工
・②完全スタイルオーダー
①では既製のスタイルをベースにしたカットやスタイリングとなるので、既成品のスタイルの中で気になる部分を手直ししてくれるような意味合いとなります。
②の完全スタイルオーダーはベースウィッグでサイズやカラー選んでから、希望のスタイルに仕上げてくれる内容です。そして完全スタイルオーダーの中にも下記の2種類があります。
・③各部の長さは自分で指定する必要があるオーダー
・④自分の顔に合わせてカットしてくれるオーダー
通販のスタイルオーダーの場合は③が主流で顔に合わせたスタイリングではないので、最終的には自分の顔に合う様にセットをし直す必要があります。
④は1人1人の顔と同じサイズのマネキンにウィッグを着用させてカットをするので、1人1人のお顔のバランスに合ったウィッグが通販でも出来ます。
この様に、セミオーダーといってもお店ごとに内容が異なるので、事前に内容を確認するようにしましょう。
ちなみに④は日本で弊社しか出来ない内容です。
<●お店の実例があるか確認する>
セミオーダーのウィッグの場合、お店ごとの方法や美容師さんのレベルによって自然さにかなりの差がつきます。
そのため、技術の差はお店の売りでもあるので、実例はとても重要なポイントです。実体の場合、既製品のモデル写真とは異なり、作ったその場で撮影をするか、お客様から送られてきた写真となり、自然さに嘘がなくなります。セミオーダーのお店なのに実例が数点しかなかったり、そもそも実例のないお店は不安要素が多いので、オーダーの前にその他の実例写真があるか聞いてみましょう。
<●返品・交換・調整の有無を確認しておく>
セミオーダーの場合は各個人に合わせがカットやスタイリングをしてしまっているので、返品は出来ないお店が多いです。しかし、オーダー内容と異なったものであれば返品や交換(やり直し)に応じてもらえる場合もあるので、その点もしっかりと確認をしておきましょう。
また、通販のセミオーダーは対面ではないので微妙に希望とは異なって仕上がる場合があります。仕上がりに対して調整カットが無料で対応してもらえるかどうかも重量です。
弊社は無料の調整カットも、スタイルが異なった場合の返金ややり直しにも対応しています。
美容院で買う場合
・他のウィッグも色々見てから行く
・断る心の準備もしておく
<●他のウィッグも色々見てから行く>
美容院が大手のウィッグを扱うのは、美容室が受け取るマージンも高いためです。ウィッグ代金の3分の1〜4分の1くらいは美容院の売上になります。売るだけでも美容院にはそれくらいの金額が入ってくるので、美容院側としては売りたいですよね。
美容師さんに「似合う」「自然」と言われれば悪い気はしないですし、その美容師さんにカットしてもらえるなら安心だし高額なウィッグでも買ってしまう、ということも多く聞きます。でも、大手と同じ仕様でもっと安く売っているお店はたくさんあり、そのウィッグを美容院でカットしてもらった方がとても安く済みます。
いきなり美容院のウィッグで話を聞いてしまうと「ウィッグはそんなに高いのか」と納得してしまうので、美容院に行く前にはまず通販でも店頭でも、質の良いウィッグでいくらくらいなのかをある程度知ってから行くことをお勧めします。
<●断る心の準備もしておく>
気心が知れた美容院であれば大丈夫ですが、少し顔見知り程度の美容院の場合だと、お勧めされたものを断りづらいということがあります。
美容院で着用する場合は既製品となることが多く、着用すると「あまり似合ってないかも」と感じることが多くあります。でも美容師さんに「カットすれば大丈夫ですよ」と言われたら、、、なかなか断れないですよね?
でも、人の髪のカットやスタイリングと、ウィッグのカットやスタイリングは異なる部分が多いので、まずは事前に「ウィッグを買いに来る人はどのくらいいるか」をまず聞いてみましょう。もし月に数人程度の場合はウィッグに慣れていないお店の可能性が高いので、話の流れの中でお断りをするようにしましょう。
ウィッグ専門店で買う場合
・他のお店の内容を知っておく
・予算を決めて行く
・希望をしっかり伝える
<●他のお店の内容も知っておく>
ウィッグ専門店は対面ということで美容院似ていますが、美容院ではないウィッグ専門店独自のサービスが含まれます。お店によっては、例えばクリーニングやメンテナンスサービスなどが含まれていたりすることがあります。そのため、他のお店のウィッグの質や価格と合わせて、サービス内容も知った上でトータルで相談をするようにしましょう。
また、店頭だからといって遠慮をせず、気になるものは全て見せてもらい、内容が把握できるまでしっかりと話をしましょう。そしてその日には買わずに帰りましょう。一度帰ることで冷静な目で自分に必要なサービスを含めるとどのお店がいいのかなど、他のお店の内容と改めて比べられます。質・価格・サービス内容が希望に合っているか確認をした上で、大丈夫となった段階で改めてお店に出向いて購入するようにしましょう。
<●予算を決めておく>
大体の人は予算を決めてからお店に行くと思いますが、大抵の場合には予算を上回る内容を購入してしまうことが多いようです。
店頭では低価格のものから高額なものまで揃っているので、一旦良いものを着用してみるとやはり自然に感じてしまい、その後予算内のウィッグを着用してみると不自然に感じてしまいます。店員の後押しもあり、高額なウィッグを買ってしまうということが多くあります。
しかし、同じ仕様でもっと安く買えるお店があることを知っていることで、質と合わせた予算にも制限をかけられるので、色々なウィッグを知った上で予算を決めておき、それ以上のウィッグは買わないと強く決めてからお店に行くことがとても大切です。
<●希望をしっかり伝える>
予算を制限すると、希望のヘアスタイルのウィッグを選べないことも多々あります。自分らしくないヘアスタイルと思っていても、店員さんに「自然に見える」「若く見える」「誰も気づかない」などと言われてしまうと、これでいいかな?という気持ちになってしまうものです。
でも、帰って家で着用した後に後悔が出てきてしまうことが多くあります。何十万円もしたのに希望と違うものだと、高額のウィッグなのに気持ちが上がらず、余計に塞ぎ込んでしまうことになります。そのため、予算と合わせてヘアスタイルの希望も先に決めておきましょう。
店頭に予算内に収まる希望のヘアスタイルのウィッグがない場合には、通販で希望の髪型のウィッグが作れるセミオーダーも考えても良いかもしれません。