アイロンやドライヤーの
使い方について
■はじめに
毛髪は「熱を加えて、その形で冷ます」ことで形がキープされます。人工毛を混ぜているので、このキープ期間(形状記憶期間)が人毛よりも長いとお考えください。
また、髪に熱があるうちに急激に冷ますこと(息でふーふーする、水を吹きかけるなど)で、カールがしっかりつきます。あまりカールを強くしたくない場合には、冷めるまでの時間をゆっくりにします。
■アイロンの場合
アイロンで巻いて外した後に、どうように冷ますかによってもカールの大きさが変わります。
▼アイロンを引き抜いた後
・丸まっている状態で冷ました場合:何回転か巻いた感じが出せます。
・自然に垂らした場合:毛先の方が強めのカールになります。
※カールが弱くなってしまった場合や、カールを強めたい場合は、ドライヤーやアイロンをご使用いただけます。その際、まずはえり足内側などの目立たない部分で、どのような状態でどのようになるのか、何度かお試しいただくのが良いと思います。
■ドライヤーの場合
ロールブラシなどで巻きたい方向に巻いた状態でドライヤーをあて、熱が加わったら(数秒程度で大丈夫です)、ブラシに巻いたまま冷ましてください。
■えり足の傷みの修復
ご家庭にあるストレートアイロンを使用して修復する内容です。
ウィッグは肌に触れる部分や、毛髪の動きが大きくなる部分は特に傷みが発生しやすくなります。特にえり足部分は常に首に擦れている状態になることが多いため、えり足から傷みが始まることが多いです。
(下記はえり足以外にも他の傷んだ部分にも応用していただけますが、アイロンをかけた部分は直毛に近くなりますので、その点ご注意ください。)
【傷みの修復方法】
傷みが少ないうちに行うと修復しやすいので、可能であれば定期的に行うようにしてみてください。
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①傷んだ部分の絡みを取るように優しくブラッシングます。
②その部分にほんの少しだけ水を付けます。
※アイロンがショートすることを避けるため、つけ過ぎた場合は必ず拭いてください。
③ストレートアイロン(温度は120〜140度くらい)を傷んだ部分の少し上から動かしながら挟み、毛先に向かって少しゆっくりまっすぐ動かしてスッと引き抜きます。
一度で直らない場合には、これを何度か繰り返してみてください。
※まずはあまり目立たない部分でお試しになってみてください。
※内巻きにカールが付いているえり足の場合は、カールを意識した感じで少し丸めるように、アイロンをかけてください。アイロンを引き抜いた部分をすぐに冷ませば(息をフーフー吹きかけるなど)、内巻きや外ハネのカールが付きやすくなります。