医療用ウィッグは安い買い物ではありません。抗がん剤治療での脱毛の方や、脱毛症・無毛症の方のご購入が多く、毎日のように使用するものだからこそ、医療用ウィッグのご購入で失敗をして欲しくありません。
少しでもお役に立てればと思い、少しずつになってしまうかもしれませんが、医療用ウィッグのご購入について、抑えておきたいポイントを書いていきたいと思います。
通販で買う際の医療用ウィッグ選びのポイント②:
着用感を確かめましょう
医療用ウィッグ・かつらで、自分の頭にフィットして着用感の良いものを選ぶには、まずはご自身にちゃんと合うサイズが重要です。
≫参照:医療用ウィッグ を通販で買うなら「フィットするサイズ選び」が大事
そして、サイズを選ぶ際に同時に気にしたいのは「ウィッグの仕様(作り)」なんです。医療用ウィッグの着用感は「サイズを合わせるだけでは自然なフィット感を感じない事が多い」からです。
医療用ウィッグ・かつらは、メーカー各社で様々な仕様があります。その仕様によっても着用感が大きく変わるんです。
下記は一例ですが、どのようなものがあるのか参考に見てみてください🤓
ウィッグ(かつら)には仕様がたくさん
■フリーサイズで伸縮性のある仕様:1
この仕様は安価なファッションウィッグに良く使われている作りです。
たまに、10万円以上のウィッグでもこの仕様のものがあります。毛髪をゴム紐に縫い付けていて、全体的に伸縮します。しかし、サイズは1種類でゴム紐の締め付ける力もそこそこあるため、頭部の締め付けを感じることがあります。
当店のライトグレードは後頭部側がこの仕様に「近い」仕様ですが、サイズは選べます。(👈グレード名をクリック、またはタップで別ウィンドウでページが開きます。)
■フリーサイズで伸縮性のある仕様:2
こちらもフリーサイズですが、手植えウィッグのフリーサイズの仕様です。後頭部側のみ伸縮する仕様です。
後頭部のあたりが伸縮するので、後頭部の形状の違いや、髪をまとめて着用する方には効果的ですが、頭囲は1サイズなので、サイズが合わないとキツく感じたりします。少しゆるい
くらいであれば、アジャスターで対応できます。また、頭頂部から後頭部にかけては、他と比べて汗を多くかく部分でもあるため、網目の細かい伸縮生地は蒸れやすくなります。
■サイズ選択可能だけど伸縮性がない仕様
この仕様は、毛髪の縫い付け部分で頭皮を刺激せず優しい着用感にするための仕様です。
しっかりとフィットすれば、全体が柔らかい生地で覆われているので心地よい着用感となりますが、頭の形にフィットしないとブカブカと余ってしまったり、ちょっと浅く不安な部分が出てしまう場合があります。また、全部が2重生地で覆われているので、他の仕様よりも蒸れます。
■サイズ選択可能で一部分が伸縮する仕様
サイドの後頭部側に伸縮するネットを使用しているものです。
サイズが選べて、少し伸縮もするのでフィットはしやすくなりますが、伸縮幅が狭いのであまり有効ではありません。上記の仕様と比べると、蒸れにくい仕様です。
この仕様例はほんの一部です。ウィッグメーカー各社それぞれ色々な作りの医療用ウィッグを出しています。かわいい髪型はすごく大事な部分ですがその前に、長く愛用出来るウィッグとするために「着用感(フィット感)」も合わせて選ぶことをおすすめします✨
そのためにはやはり「試着」をすることが大事です❗通販でも試着ができるお店が増えていますので、必ず試着ができるお店を選ぶようにしてください💁
このページでは「フィット」することを中心に書いているので、途中に出てくる「蒸れ」についてはまた別の機会に詳しくご説明しようと思います。