医療用ウィッグは安い買い物ではありません。抗がん剤治療での脱毛の方や、脱毛症・無毛症の方のご購入が多く、毎日のように使用するものだからこそ、医療用ウィッグのご購入で失敗をして欲しくありません。
少しでもお役に立てればと思い、少しずつになってしまうかもしれませんが、医療用ウィッグのご購入についてのポイントを書いていきたいと思います。
医療用ウィッグと
ファッションウィッグの違い
ウィッグ(かつら)の種類は沢山あって、違いを比べるにもそもそもどこを比べて良いのか分かりませんよね?😓
ウィッグには大きく分けると医療用ウィッグ(かつら)とファッション用のウィッグの2つがあります。
その他、パーティ用の玩具的なウィッグや、コスプレ用のウィッグがありますが、この2つは髪質や髪色、作りなども合わせて、その違いはお分かりになる方が多いと思うので、ここでは「医療用ウィッグ」と「ファッション用ウィッグ」の違いについてとなります。💁
この他、少しでも安く・早く自分のお気に入りのウィッグに出会いたい場合は、下記の内容も参考に見てみてください。
≫自然な医療用ウィッグに安く・早く出会うための探し方について
医療用ウィッグとファッション用ウィッグは
「髪の質が違う?」
医療用もファッション用も「自然におしゃれに」を目的として作られているので、見た目の違いとしてはあまり分からないと思います。
分かる部分があるとしたら、人工毛もしくは人毛どちらを使用しているかによって変わる見た目の違いになりますが、これは各メーカーが「何を目的として、どこに重点を置いたウィッグとしているのか」の違いとなるので、医療用とファッション用は、髪質の違いで区分けることはされていません。
当店の医療用ウィッグは「価格を抑えられる人工毛」と「価格を抑え、扱いやすい+自然な見た目の人毛MIX」を扱っています。
医療用ウィッグとファッション用ウィッグは
「作り(仕様)が違う?」
ウィッグの作りは髪質以上に千差万別です。
「毛髪の編み方」や「生地の種類」などを組み合わせることによって、着用感を良くしたり、自然に見えるようにしたりと、各メーカーが色々な工夫をして作っています。
ミシン編みの仕様で医療用ウィッグとして販売されているものがあれば、手縫いでもファッション用として販売されているものがあり、作り方による医療用とファッション用の区分けもされていません。
・ウィッグの作り(仕様)についての参考記事:
≫仕様による着用感の違い
≫色々なつむじの種類のメリット・デメリット
違いはどこで見分けるの?
上の2つのように、医療用ウィッグとファッション用ウィッグの明確な違いが今までなかったため、「何が違うのか」ということについては「各社の考え方」のみで販売されていたんです。
そのため、検査を行っていない医療用ウィッグを使用してしまうと、脱毛や無毛症などで肌に直接着用する方が、皮膚がアレルギー反応を起こしてしまったり、安く粗悪な作りのため生地に凹凸などがあり、肌が傷ついてしまったりという事も起きたりしました。
そこで「医療用」ウィッグとして、安心してご購入いただくために、また、お医者さんが患者さんに「医療用ウィッグ」の説明が出来るようにするために、2015年4月にJIS(日本工業規格)基準ができました✨
医療用ウィッグは
JIS規格認定ウィッグ(M.wig)を選ぶ
JIS規格認定の医療用ウィッグ「M.wig」とは、アレルギー検査など、いくつかの厳しい検査をクリアしたウィッグだけが取得できるもので、この検査をクリアして「医療用」と堂々と言えるウィッグになります。
≫M.wigについてはこちら
各メーカーによって異なりますが、特定の種類のみM.wigを取得しているメーカーもあれば、1つしか取得いていないメーカーもあります。当店は「全グレードM.wigを取得」しているので、どのグレードでも安心してご使用いただけます💁
現時点での「医療用ウィッグ」と「ファッション用ウィッグ」の違いは、ここにあります。
ファッション用ウィッグは
なにを重視するか考えて選ぶ
ファッション用ウィッグとして選ぶ時に、医療用ウィッグを選んでも全く問題ありません。
「ファッション用」なので、価格や仕様・髪型など、ご自身がご納得するものをお選びいただけば問題ありません。
その中でも1つ注意しておきたいのは「フロントネット」もしくは「つむじ」の仕様です。この部分は自毛の上に着用する場合において「どこを自然に見せたいか」で変わってきます。
このことについてはこちらのページを参考にしてみてください。ウィッグに使用される色々なつむじのメリット・デメリットをご説明しています。
≫ウィッグに使われる色々なつむじ