医療用ウィッグの着用で特に決まった方法というのはないのですが、ここでは基本的な着用方法についてご説明をします。
この内容を元に、ご自身でやりやすい方法や、自然に見える方法をお試しになってみてください。
インナーネットの着用方法
インナーネットは必ず使用する必要はありません。髪の長い方や、ウィッグを直接着用することに抵抗がある方など、状況に合わせてご使用になってください。
インナーネット着用手順:1
※インナーネットをご使用にならない方は「ウィッグの着用方法」からご確認ください。
インナーネットには、端が太いゴムになっている側と、切りっぱなしのような状態になっている側があります。インナーネットを着用する場合、向きも関係ありますのでご注意ください。
まず写真のように、インナーネットの端のゴムが太い方が手首側になるように手を通します。
インナーネット着用手順:2
両手でネットをしっかり広げながら頭に通して首まで下ろします。髪の長い方は挟まった後ろの髪を引き出してください。
インナーネット着用手順:3
ヘアバンドをする要領で、ゴムの太い部分をおでこあたりに持ってきます。
※この時点で生え際に合わせると、この後髪をまとめて入れ込む際に引っ張ったりすることでズレたり脱げてしまう場合があるので、まだおでこの深めの位置で留めておきます。生え際に合わせるタイミングは最後がおすすめです。
ウィッグの着用方法
インナーネットは必ず使用する必要はありません。髪の長い方や、ウィッグを直接着用することに抵抗がある方など、状況に合わせてご使用になってください。
ウィッグ着用手順:1
毛髪に空気を入れるように、毛流れやカール・ウェーブを意識しながら、優しくブラッシングをします。
ブラッシングは毛先から行います。引っ掛かりがある場合には無理に引っ張らず、引っかかる部分の近くを持って優しくブラッシングをしてほぐします。
ウィッグ着用手順:2
ウィッグのえり足側に付いているアジャスターの位置を一番外側(写真内の④)にしておきます。ご着用後に緩いようであれば、1段ずつ内側に位置を変えてちょうど良い締め具合にしてください。
※アジャスターはゴムに付いています。ご使用の経過と共に伸びてきて締め付け具合が緩くなりますので、緩くお感じになりましたらもう1つ内側に付け直してください。
ウィッグ着用手順:3
(ウィッグをえり足側から着用する場合のご説明となります)
ウィッグのおでこ側の肌色部分の両サイドをつまむように持ちます。この時、少しだけ裏返しのような状態で持つと、この後のご着用をしていただきやすくなります。
ウィッグ着用手順:4
えり足部分をボンノクボあたり(ボンノクボの位置は、上記「インナーネット着用手順:4」のイラストをご確認ください)にひっかけるようにしてから、頭を覆うように着用します。
ウィッグ着用手順:6
手ぐしで整えた流れに沿って軽くブラッシングをします。この時も毛流れやカール・ウェーブを意識したブラッシングを行ってください。
ウィッグ着用手順:7
全体的なイメージを確認して、特に違和感がなければ完了です。
※サラサラ過ぎてまとまりづらかったり、束感が欲しい時には、下記ボタンのページ内の項目「まとまりや束感が欲しい時・表面に抜け感が欲しい時」をご参考ください。